【報告】大分県由布市の大分川氾濫による被害状況(独自調べ)
読者のみなさん、こんにちは。
大学生フィールドワーカーの山口泰輝です。
今回は急遽ブログを書いています。
2020年7月7日から8日にかけて九州北部を襲った豪雨によって、大分県日田市をはじめ、多くの河川で氾濫が起き、各地で大きな被害が出ています。そのうち、私の自宅からほど近い大分県由布市において大分川が氾濫を起こしたというニュースが7月7日の深夜に入ったため、翌日早朝から雨が止んだことを確認したうえで、実際に現地に行ってきました。
このブログには主にどこでどんな被害が出ているのかを、私が把握できた限りの情報ですが書いてあります。この記事がどのように生かされるかわかりませんが、被害状況の把握ツールとしてお使いいただけると幸いです。
大分川氾濫による被害分布
現状、把握できた被害区域は①由布市挾間町下市地区(赤丸右)と②由布市挾間町鬼崎地区(赤丸左)の大きく2カ所です。これらの地区では河川の水の流入によりコンビニエンスストアや工場、住宅等に浸水の被害が出ていました。
また上の色別標高図をみると、由布市挾間町地区は河岸段丘という地形をしていることに気づける。また今回浸水被害が出た2つの地区はともに河岸段丘のもっとも低い段丘上にあることも分かる。
「挾間(ハサマ)」という地名は災害地名であると提唱する研究者が多いことも考慮すると、この地区はもともと洪水が起こりやすい地区であったということがわかる。
大分川氾濫による被害状況
①由布市挾間町下市地区における被害状況
この写真の中心に大分川が流れているが、こちらからみて右岸側に由布市挾間町下市地区がある。被害が大きかったため、安易に近くから撮影を行うことができなかった。
この地区にはコンビニエンスストアや工場、住宅地等が広がっており、早朝から片付け作業に取り組む従業員の姿が多くみられた。この写真の手前は比較的高台で浸水した様子は見られなかった。
②由布市挾間町鬼崎地区における被害状況
由布市挾間町鬼崎地区では土砂の流入が目立っていた。あたりは土砂の独特な匂いが漂い、服に匂いが移ってしまうほどであった。この地区は下市地区と比べて住宅地の割合が高く、河川沿いの住宅では家の中まで濁流が押し寄せたようであった。
もうひとつ目立っていたのは堆積したり、橋梁に引っかかっている丸太や木の多さである。これが何を示しているのか、さらなる考察が必要である。
またこの地区は南側が台地になっており、河川と並行して崖が連なっている。そのため、いたるところで土砂崩れが発生しており、今後の二次災害にも注意しなければならない。
以上のようにこのブログでは大分県由布市の大分川氾濫による被害状況を、個人の調べではあるが報告した。前述した通り、この記事がどのように生かされるかわかりませんが、被害状況の把握ツールとしてお使いいただけると幸いです。
《 自己紹介 》
名前:山口泰輝(やまぐちたいき)
年齢:1999年生まれの21歳(大学3年生)
趣味:フィールドワーク、散歩、アイドル、読書、セーリング、釣り、船舶運転など
行きたいところ:ローマ、両毛、千葉、鳥取、高知、山形など
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