大学生フィールドワーカーのブログ

散歩を通して、新しい発見をする。

北九州の【両國橋】に行ってみた!

読者のみなさん、こんにちは!

大学生フィールドワーカーの山口泰輝です。

 

以前ご好評いただいた「両国橋」ですが、今回は福岡県北九州市にある「両國橋」をご紹介します。おそらく九州・沖縄地方では唯一の「両国橋」だと思います。

 

この記事は以下のような人におすすめ!

  • 地図の楽しみ方を知りたい。
  • 地図・地理に興味がある。
  • 街歩き・フィールドワークに興味がある。
  • 両国橋についてあまり関心がわかない。

 

この記事を読めば、きっとあなたも「両国橋」オタクになれます。

そして、より地図や地理に興味を持てるようになるはずです。

誰もが勉強してきた地理を楽しめるようになってほしいという思いを込めました。

 

一般的に「両国橋」と書きますが、北九州市の場合は「両國橋」と表記がありました。したがってこの記事では北九州の「りょうごくばし」に当たるものには「両國橋」と表記します。

 

ではさっそくご覧ください。 

 

 

両國橋の位置

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福岡県北九州市(引用:地理院地図)

ここでは両國橋の位置を地理院地図、Googleマイマップを利用してご紹介します。上の地図は福岡県北九州市の範囲を示している地理院地図です。

この地図の中央部にある赤い丸が両國橋のおおよその位置を示しています。位置を相対的に把握するため、地図中にある北九州市ターミナル駅である小倉駅日本製鐵八幡製鉄所の遊休地の一部であるスペースワールド駅に黒い丸を付けました。

この地図からは分かりにくいですが、赤い丸付近には南北を貫く紫色の点線がみられます。これは北九州市小倉北区戸畑区の境界線を示しています。実はこの点線下には小さな河川が流れており、それが両区の境界線となっています。そしてその用水路にかかる橋が両國橋なのです。

しかしながら地理院地図だけでは正確な位置が分かりません。そんなときに役に立つ地図があります。それはGoogleマイマップです。今回は私が作成した「両◯橋」FWマップのリンクを貼っておきます。この地図は自由に拡大縮小可能で、具体的な位置関係を把握することもできます。

 

Googleマイマップはこちらをクリック 》

www.google.com

 

両國橋の歴史的背景

ここでは両國橋の歴史的背景について、前述の位置と関連づけながらご紹介していきます。さっそくここで質問です。

なぜ両國橋は「両國橋」という橋の名前になったのでしょうか?

答えを知っている方もいるかと思いますが、ここではあえて根本的な質問をしてみました。正解は「両国にまたがる橋だから」です。両国とは2つ(両方)の国という意味があります。答えを言い換えると「2つの国にまたがる橋だから」となります。しかしながら前述した通り、今回ご紹介している両國橋は北九州市小倉北区戸畑区の境界線をまたがる橋です。両区にまたがる橋だから「両区橋」となればいいのですが、なぜ「両國橋」と名付けられたのでしょうか。その経緯には歴史的背景が大きく関わっていたのです。

飛鳥時代から明治時代初期までの日本では律令制に基づいて設置された地方行政区分である令制国(りょうせいこく) 、別名・律令国(りつりょうこく)が日本の地理的区分の基本単位でした。その当時、現在の北九州市の範囲は豊前国(ぶぜんのくに)と筑前国(ちくぜんのくに)に含まれる地域でした。そしてその2つの国の境界線は両國橋がかかる河川だったのです。

つまり「かつて2つの国にまたがっていた橋だから」両國橋と名付けられたのです。

 

両國橋に行ってみた!

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両國橋(福岡県北九州市小倉北区側より撮影)

北九州市の両國橋は市内中心部からは離れており、小倉駅からバスで30分ほどかかります。実際の両國橋は上の写真からも分かるようにとても短い橋です。前述した通り、この橋の下に流れる河川は北九州市小倉北区戸畑区の境界線となっており、かつては豊前国筑前国の境界線でした。

 

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両國橋を挟んで両側には住所表示板があり、河川が区の境界であることが分かります。

 

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両国橋交差点

両國橋から最も近い交差点には「両国橋交差点」と名付けられています。 

 

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両國橋(北九州市小倉北区側より撮影)

両國橋は県道271号に面しており、日曜日だったこともあり車通りが激しかった。

 

さてここまで両國橋をビジュアル的にみてきました。ほかにも沢山の写真、動画を用意していますのでご覧になりたい方はお気楽にお申し付けください。

 

お散歩に出かけましょう

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両国橋(群馬県桐生市

今回は北九州市にある「両國橋」をご紹介しました。ご存知の方も多いと思いますが、東京都墨田区には「両国」という地名も存在しています。墨田区の西には隅田川が流れ、「両国橋」がかかっています。それはもともと武蔵国下総国にかかる橋だったから両国橋と呼ばれるようになりました。

ちなみに「両国橋」は全国各地に存在しています。上の写真は群馬県桐生市の桐生川にかかっている「両国橋」です。

読者のみなさんの身近なところにもかかっているかもしれません。探してみてください。

 

また書きますね。

 

大学生フィールドワーカー / 大学生巡検人 山口泰

 

《 自己紹介 》

名前:山口泰輝(やまぐちたいき)

年齢:1999年生まれの21歳(大学3年生)

出身地:岐阜県可児市

現住所:大分県大分市

所属:大分大学教育学部(社会科教育)

趣味:フィールドワーク、散歩、アイドル、読書、セーリング、釣り、船舶運転など

行きたいところ:ローマ、両毛、千葉、鳥取、高知、山形など

 

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